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タロットリーダー・なつです。

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2013年08月29日

風立ちぬ

世間では絶賛の嵐なので、大変勇気が入りますがww 感想を書いてみました。


戦争の悲惨が描かれてない事に対して噛み付くのは違うとは思います。
庵野監督の声に違和感も感じませんでした。寧ろ庵野さんは二郎にうってつけだったと思いました。
喫煙シーンとか、細かい事もいいのです。これは二郎の人生の話ですから。反戦映画でも子供向けでもないのです。
美しいアニメーションです。手仕事による仕上がりは期待を裏切らないと思います。
その点で評価を下げる物はありませんでした。


しかし、宮崎監督の提示した二郎の人生に違和感を覚えました。
ピラミッドのある世界と無い世界のどちらが良いか?と聞かれて「美しい飛行機を作りたい」と返事をする二郎。
つまり、この時代に航空機の背負う宿命など関係ないと。
矛盾だらけの破裂へ向う国で美しい夢だけを見つめて生きる男の話でした。
結核の妻を娶り、人生全てが破裂覚悟。日本はどの道、破裂するのだから?
「美しさ」にだけしがみついて生きるなら、二郎は奈緒子と共に死ぬべきだったでしょう。

なぜ、今、技術者の美しい夢なのかわかりません。
既に日本はやらかしてるんですよ。現実から目を背け、夢を追った結果が放射能汚染です。今も汚染を撒き散らし続けています。


NHKのプロフェッショナルで、この時代の空気と現代が似ていると宮崎監督は言いました。
だのに、葛藤をうっちゃって自分の夢だけに邁進した男の人生を若者に提示していいの?
奈緒子に許されて生きていく、でいいの?
これは戦前に航空機産業に従事した一族の子孫として描く、堀越二郎というキャラクターを借りた私小説なのでしょうか。
でも多くの人はそうは見てません。


一緒に観に行った娘(17歳)は「直前の「おしん」の予告の中で「女は自分のためにいきるのでねぇ」って言ってたのが、すごい被ったわぁ。そういう時代だよねぇ。」と言ってました。
この時代に二郎の妹のように夢を抱ける女性は一握りだったでしょう。おしんのように貧しくても奈緒子のように裕福でも殆どの女は男の為に存在しています。
不治の病。せめて美しいところだけを思い出に遺して欲しい。奈緒子はそのような生き方しか無かった時代の女性です。
二郎の友人の本條は「仕事に邁進する為に嫁を貰う。大いなる矛盾だ!」と言います。喀血を知り愛しさに泣きながら駆けつけたとしても、「男は仕事をしてこそ」。

働くことは尊いです。
描かれた時代が時代なのだから当然の描写です。

だけど、そんな二人に、奈緒子に萌える人々がなんと多いのでしょう。
すごい上から目線で「この美しさを理解出来ない人は多いだろう」なんてね。

映画館からの帰りの電車で「野心のすすめ」の広告を見て、女性が野心を語ったこの本が売れてる事を思い出し、時代が進んでいる事に安堵しました。
林真理子のファンではありませんけどね。


この映画は興行収入や子供の目線といった全てを捨てた、

72歳のお爺さんの剥き出しの本音=未だ日本を支配している世代の夢 

だと思います。
そんなカビ臭い時代遅れな夢を絶讃してる人が多い事にがっかりしました。


監督は「女の子が元気になりました」なんて物を作ってる場合じゃないと言いましたが、この作品はどう違ったのでしょう?
女の子じゃなかっただけで同じだったと思います。「美しさ」しか提示出来なかったんですから。
夢の破綻をサラッと流し、妻の死も示唆されるのみ。
ファンタジーではないつもりかもしれませんが、見事なファンタジーでした。



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posted by 蒲原なつ at 11:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | ◆CINEMA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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